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何度も、このブログで書いていきましたが、夏ワンに行ってきました。 中部日高のペテガリ岳に突き上げる沢を2本。 サッシビチャリ川ペテガリ西沢〜ペテガリ岳〜歴舟川キムクシュベツ沢です。 「北海道の山と谷」という本でのグレードが上から2番目の!!!ということで、 やはりなかなか大変な山行になりました。 グレードは!から始まり!*、!!と続いていき最高グレードが!!!*。 以下記録です。 PARTY)L野田(huwv OB4) sLうに・カス・元木(huwv OB1) 詳細) 7/29 染退橋-(2.5h)-西沢出合C1 どうにかサッシビチャリ川に架かる染退橋に到着して、左岸の林道を進む。 記録では、1の函先の390二股まで林道が延びているとあったが、 大きい道を進んだら1の函手前で沢に降りたつことになった。 踏み跡を辿ると390二股まであるのだろうか。 1の函では、雨が降ったいたためか、平水時より30cm程水位が上がっていた。 入り口から左岸、右岸、左岸と泳いで渡り、段差の左岸を越える。 泳ぐだけだが、とにかく寒いのでこっちは必死。 途中から右岸のテラスに上がって捲く。歩くだけで簡単。 いきなりのスケールのデカサに皆テンションは上がる。 2の函は、右岸の捲き道を簡単に捲く。見事な函で泳ぐのは厳しそう。 ちんたら歩いて西沢出合まで。右岸の砂地でC1。 左岸に不快だが、耐えれるテンバあった。 昼前に着いてしまったので、昼間から飲酒&焚火。 これぞ沢の醍醐味やねー。と言っている内に3時過ぎには記憶が無くなっていた。 7/30 C1-(2)-605二股-(2)-740二股-(0.5)-大滝下-(2)-雪渓捲き始め-(2) -終わり-(0.5)-920二股-(1)-1200二股-(3)-ペテガリPeakC2 気づいたら朝だった。しかも、左足に火傷のあとが。うーむ、冴えない。 今日は西沢遡行。気合を入れてデッパ。 沢はすぐに函地形となって迫ってくる。 最初の函滝5mは、つるつるに磨かれた岩盤で直登不可。 定石なら少し戻って右岸捲きなのだが、 左岸のルンゼを少し登ってから草付きをトラバってabで沢に下りた。 思えば皆まだ軽く酒が残っていたのだろうか・・・ 2つ目の函は、一番奥で沢が左に屈曲していてそこに7mの滝がある。 正面には稲妻のような枝沢が入ってきている。まさに日高である。 ちょっと戻ったところから右岸捲き。草付きのトラバースが嫌な感じ。 3つ目の函はすぐなので、そのまま右岸を一緒に捲く。 岩盤質の沢を快適に歩いていくと4つ目の函が出てくる。右岸捲き。 下流側のルンゼ状か上流側の泥付きの小リッジを登ってテラスに上がる。 テラスを少し歩いたところから降りる。 カステラ君はブッシュ使って降りたが、その他はabで降りた。 605二股からもスケールこそ小さくなるものの基本的には函地形。 さすが函沢と呼ばれるだけはある。 途中に左岸の水際をショルダーで抜ける段差があった。 うにが登って後続はハーケン打ってゴボウ。 釜もち4段の滝は、1段目を適当に登って、 残りの3段は、右岸のカンテ状を登ってから捲く。 踏み跡もあり問題ない。 その先も特に問題なく740二股まで。 740二股は左股からナメ滝が注いでいる。 函地形のため太陽光が入ってこないこの沢はとにかく寒い。 陽の当たる場所を見つけて休憩をするときが唯一暖かい。 大滝下に2つ滝がある。共に7mくらい。 1つ目は左岸から滝の下を通って右岸に渡って直登。簡単。 2つ目は、右岸捲き。泥付きで岩脆いので嫌な感じ。まぁたいしたことない。 大滝は、沢が屈曲した所にある。2段20m+5m。結構な迫力。 真正面にルンゼがあり、今年は雪渓のかけらが残っていた。 簡単に左岸から取り付いて登れるらしいが、 謎に我らがクライマーうにが右岸直登をする。フェース状のところ。 ザイルいっぱい使って木の生えているところまで。 ランナーは3つ。核心越えるまでにピンを取るならハーケン。 途中の立っている岩をのっこすのが、難しかった。 あとは、木の生えている所をトラバって5mの滝も一緒に捲いて滝上まで。 2時間もかかってしまった。 それまでいいペースだったが、貯金が無くなってしまった。 続いて20mの滝。両岸共に捲けるが右岸直登。 上部は多少ぬめっていて嫌らしい。 ここで俺が軽くスリップ。油断してしまいました。 カステラにシュリンゲ出してもらって通過。 大滝超えて核心終わったと、ほっとしていると恐れていたことが。 白い悪魔「雪渓」が100m沢中を埋めていた。 過去の記録では走って通過したものがあったが、さすがにそれは怖い。 雪渓の下を通過していて崩れた時に生還したものはいないのだから。 なんとか捲けそうなので、捲くことにする。 かなり上まで登って枝沢を超えて雪渓が終わるところまでトラバース。 結局100mの雪渓の先にも小さいものがあったので、一緒に捲く。 トラバース中はだるがらず、上の方を捲くと笹や木が生えている。 沢中にはab1ピッチで降りれた。ここの通過に2時間。 地図上では全然進んでいないのに大滝と雪渓の通過で4時間・・・ ここでかなり精神的にも体力的にも疲れてしまった。 ただ、進まないことには始まらないので、先を急ぐ。 雪渓を越えたあたりから河原が多くなるが、これはこれで美しくいい所である。 各二股は確認出来る。 1010二股を超えて地図上の滝マークは左岸直登15m楽勝。 その先は15m以下の滝が断続的に続いて疲れるったらありゃしない。 どの滝も快適に登れるが、緊張感を欠いていたらアウト。 さすが、日高の源頭。これぞ連瀑帯。 1480二股まで標高500m分の滝登って二股を右に取る。 途中で水汲んで、ペテガリピークより50mくらい北の稜線にでる。 詰めのブッシュは腰以下がほとんどで問題ない。 ピークでは文句なしの大展望。 去年、一昨年の正月に行ったピリカが南の端にカムエクが北の端に見える。 過去の自分と対峙できるのが、日高のいい所の一つである。 あの頃からさらに成長した自分がいた。 今日はここでC2。 4人用テントは大きいので、ベストの場所には張れなかったがピークに張る。 夕暮れ時の稜線の美しさについては語る必要もないでしょう。 1839峰南西稜に沈む夕日はその日の疲れを吹き飛ばしてくれた。 疲れすぎて酒も飲めずにおやすみなさい。 明日はいよいよキムクシュだ。 7/31 C2-(1.5)-Bカール-(2.5)-三股-(4)-5の函後-(4.5)-ヤオロ出合C3 寒すぎて皆寝られなかったようだ。 今日も行動時間がかなり長いので、さくっとパッキングしてデッパ。 山脈に懸かっている朝もやが風の動きをあらわしている。 余りに贅沢なこの景色。 どんなにいい沢でもやっぱり景観が楽しめないとよくないが、 ペテガリ岳はその点文句なし。 日高でもピカイチ。遥かなる山という呼び名も納得。 Bカールへはピークより一つ北のポコより降りる。 尾根から少し外れて降りたので、多少急な所も出てきたが 木や笹がしっかり生えているので問題なし。 Bカールは不快という記述があったが、テンバもありいいところ。 エンドモレーンから水はすぐに流れてくる。 いよいよキムクシュへの第一歩。 ここまでが長かった。 下り始めるとすぐに連瀑が始まる。 標高差600m延々と続くクライムダウン。 三股まで一枚岩のナメ。なんだこの沢は。 普通に15mクラスの滝がポンポン出てくる。 前向きで降りる所のほうが少ない。 しかも、所々微妙に難しい。 左岸、右岸、水流の中。 ルートファインディングの力がかなり必要。 ワンゲルも昔はここに2年目を連れて行っていたのか。 昔のレベルに慄きつつもクライムダウンを続ける。 2時間以上ずっと続くので、かなり疲れる。 途中、沢が狭まっているところに雪渓が残っていたが捲けた。 三股に降りつくと、そこにはでかい雪渓が。 B沢にもC沢にも懸かっていて通過厳しいので、 B沢からA沢に乗り移って捲く。A沢は雪渓の際行けた。 そしてついに憧れのキムクシュが始まる。 とりあえず泳いでみたが、雪解け水のためえらい冷たい。 休憩して、キムクシュへ踏み出す。 基本的に函地形で一枚岩。 へつって泳いでダイブして。の繰り返し。 8の函にはデカイ雪渓があった。 枝沢が函地形に合流するところがやはり残るようだ。 泳ぎ下っているといきなり出てくるので、 水流に負けてそのまま下をくぐることがないように気をつけたい。 雪渓直前から人間ブリッジ2体をスタンスにしてうにおが右岸に這い上がる。 これぞPARTYの力。 他はシュリンゲで引っ張りあげる。 雪渓の際を通って捲こうとするも降りるところが崖で無理。 岩壁にハーケン打ってabで降りる。 西沢の雪渓もそうだが、くぐれば一瞬だが、 さすがにそれはワンゲラーとして出来ないとこである。 再び泳いで8の函終わり。寒い。死にそう。 7の函は印象なし。 6の函はやばい。泳ぎ長すぎ。しかも瀞場で進まない。 俺以外の3人が寒さで低体温症になりかける。 テルモスの茶飲んで、河原を歩くことでなんとか回復。 キムクシュとは、「寒くて死にそうな沢」だと思う。 5の函に着くと、本当に驚いた。 「函」だった。 まぎれもなく函。両岸が垂直で、幅は狭くひたすらに深い。 来てよかった。本当にそう思える場所だった。 4の函(525二股付近)には雪渓が残っていた。 崩れていたが、まだまだ崩壊しそうなので、 右岸のナメを歩いて枝沢が入ってくる手前で左岸へ泳ぐ。 雪渓崩れたらやばいので、急いでかつ慎重に。 その先にテンバがある。増水不可だが、 岩盤がテーブルのように平らになっている。 不思議岩だが、テンバにはよさそうだ。 行動時間もそろそろ10時間を越えるが、まだいけそうなので先へ。 3,2,1の函はもはや寒いだけ。勘弁してください。 最後の滑り台の滝10mを左岸から捲いたらキムクシュが終わる。 河原歩いたり、岩盤へつったりしてヤオロ出合まで。 長かった。 終わった。 完走を祝して、焚火とウィスキーで宴会。 疲れすぎていたため早めに沈。 本当に濃い2日間だった。 8/1 C3-(2)-出渓点-(4)-牧場 今日は下山のみ。美珍楼めざして急ぐ。 本流と合流して、沢はさらにでかくなる。 へつりと渡渉を繰り返して降りていく。 エゾサンショウウオがいて、心が癒された。 橋桁のあるところで出渓。 荒れ果てた林道2時間、普通の林道を2時間歩いて牧場まで。 さらに歩いて道道まで。 ヒッチが捕まらないので、タクシーで帯広。 飯と風呂を満喫してポテトライナーで帰札。 とにかく濃い4日間でした。 憧れの中日の沢。しかも!!!の沢は本当に楽しかったです。 キムクシュは寒かったけど、やはり良いところでした。 スケールのでかい函。 連瀑帯。 ピークからの絶景。 それらの全てが僕の心を満たしてくれました。 しかし、それと同時に悔しい点もありました。 なんといっても登攀力の不足。落ちる落ちないだけでなくスピードも。 簡単なところはいいが、難しいところではどうしても不足を感じてしまった。 これ以上のところに行くに当たっては今の力では足りないと思った。 利尻山東北稜にしても今回の西沢〜キムクシュに関しても、 俺が一番強い立場だったら確実に行けてなかった。 やはりそれが悔しい。 まだまだ伸びる余地がある。 精進あるのみ。 写真はこちらからどうぞ。 9月21日追記 さらに写真をUPしました。 |
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